2022年幕開け 思いがけないご縁

2022年年賀状

昨年暮れバタバタしていたので、年賀状も出さずじまい。しかし、親しい方々から年賀状が元旦から届くので、いそいそと郵便局が開くのを待って年賀状を製作、取り急ぎ出しました。

父が存命中(昭和60年正月2日没)には、暮れの押し迫る26日頃から、座敷にこもり一枚一枚筆で丁寧に書いていた・・・こんな父を想うと、何と豊かな人間であったと想い返しながら、自分の至らなさを反省しています。

父の絶筆 亡くなる5時間前の書

小原宗鑑禅師より頂いた手紙の一説

正月三日、こんな巻紙の美しい手紙を頂きました。くれた人は小原宗鑑禅師。昨年5月縁あってお会いする機会があり、しばし、いろんなお話をし、昨年暮れ、何か忘れていたよな・・・と、私の削った竹楊枝を数本送りました、そのお礼の手紙でした。

小原宗鑑禅師は、2011年の東北大地震の際、居ても立っていられず、雪舞う被災地にて鎮魂の祈りを捧げ歩いたことでメディアでも大きく取り上げられた有名な禅師であり、まだ若き方であります。

竹楊枝に私の脆弱な現在の姿を嘆きながらの手紙を添え送ったのですが、こんなお手紙を頂き、何だか忙しさで荒んだ心が洗われるようでした。

2011年4月被災地にて 祈り 小原宗鑑禅師 (ネットからの抜粋)

お手紙のほかに、小原宗鑑禅師の上の写真に刺激され、仏道に入った佐藤紹稟さんの書いた本『雪のあかり』送って下さいました。

そんなわけで、その本を三日の日には読ませて頂きました。最近、親鸞聖人の”歎異抄”が妙に引っ掛かって、倉田百三著”出家とその弟子”を読んでいただけに、何とも不思議なご縁に感謝しています。美しい言葉で綴られていて、これが本物!と、これまた新年より有難く心引き締まる想いです。

佐藤紹稟著 月あかり

5月15日 我が家で 91歳の母と宗鑑禅師 

コロナ禍の楽しみ

4月に入り木曽でもすでに桜が咲きまさに春爛漫です・・・と、言いたいところですが、コロナ禍2年目を迎え、また違った楽しみ方を見つけるべく、庭づくりに励んでます。イメージは茶庭いわゆる露地ですが、まあ創作茶庭といったところです。

導入
枝折戸を開く
飛び石
苔むした水鉢と様々な甕を配し、その下には那智黒石?を敷き詰めた
かつて親しいお客様から頂いた陶器製の灯籠
ちょいと川石を頂いて・・・自然石ならではの面白さか・・・

こんな感じの庭になってきましたが、枝折戸も本来竹だけで編んでいくものですが、あくまで創作茶庭ー露地、こんなものでいいでしょう。

庭を造っていると手足動かしながら、様々なことを考えています。それ自体が何だか気持ちがいい。こんなコロナ禍の楽しみ方もいいかと考える共に、それだけの年を重ねてきたことを実感しています。

コロナ渦ならではの楽しみ方を見つけること・・・それが今現在を生き抜く上で最も自分にとって大切なことのように思います。まだまだ捨てたもんじゃない!

春!小鳥のさえずり・・・

彼岸明け、朝散歩をしていると楽し気な小鳥の声が耳に飛び込んできました。まさに春到来です。コロナ禍でも、季節はちゃんと巡ってきます。3月21日、全ての都道府県で非常事態宣言が解除され、まだ新型コロナウイルスの終息は見通しはたちませんが、それでも、希望をもって明日につなげなくたはなりません。

私は物創りのはしくれです。先日、友人が来て、『今の若者のなりたい職業の一番は、サラリーマンだってよ。』と言って呆れていました。確かに、私たちのような不安定な自由業の物創りにとって、毎月安定した収入を得ること出来れば、どんなにありがたいことか・・・これは肌身をもって感じていますが、この今の若者の現実を知るのつけ実に寂しいことかと思いました。

小鳥の声を聴き、川の音を聴くと、思わずかつての小学校の校歌のワンフレーズを想い出す。

山路遥かに雲浮かび

行こう岸辺に水の音 

朝は小鳥の声にあけ 

夕べは川の子守歌 

楢川楢川わがふるさと 楢川楢川わがふるさと。

*かつて、木曽平沢は楢川村であり、平成の大合併の際、塩尻市に統合されました。

嘆くよりユーモアを!

厳寒の木曽平沢

昨日、11都府県において非常事態宣言が出された。今年も昨年同様の年を過ごすのかと思うと、さすがに気が重い。

今更のようだが、何故台湾やニュージーランドのように、まずは感染者をゼロにするという島国ならではのコロナ対策をしなかったか?そこが残念でならない。

台湾やニュージーランドもトップは女性だ。どうも、男性より女性の方が諸々の忖度なしに白か黒かの二者択一の選択が出来るということではないか!?との話もあるが、日本の政府の姿勢を見ると、7月、ただ闇雲にGo toトラベルを推し進めたあげく感染を広めていった人災の様相は歪めない。

気は重いが、これまた何とか笑ってやり過ごすしかないようだ。

『嘆くよりユーモアを!』

凍てつく自然は、美しく綺麗だ。

寒サノ夏ハオロオロ歩キ・・・

大きなカサブランカが裏の畑で咲いてくれました。

コロナ禍で、1ヶ月にわたり雨が降り続け、まだ梅雨があけません。そんなこともあってか、今年楽しみに始めた裏庭の家庭菜園の畑では、キュウリもナスもピーマン、トマトも全滅です。しかし、驚くことに何故かカサブランカだけは大きな花がさきました。何と13も・・・こんな風に、悪いこともあれば良いこともある!と、今は前向きに考えていこう。

いずれにしても、お日様の光がいかに大切か!が、よく理解でき、また宮沢賢治の『寒さの夏はおろおろ歩き・・・』の文章を思い出す。

春の遠足 鳥居峠越え 

奈良井駅から鳥居峠を望む

昨日の土曜日、我が店も開店休業ゆえ、恒例の春の遠足。隣地区の奈良井駅から薮原駅までの鳥居峠越えをしました。ゆっくり歩いて3時間半ほどの私だけの大人の遠足だ。こんなゆったりとした春を満喫しているのは、ある意味ウィルスのおかげ・・・例年6月第一週の金、土、日が漆器祭が開催され、その準備に4月から追われ、バタバタ慌ただしく仕事をしているだです。そんな意味で経済的には厳しくとも、一方で心は豊かなような気がします。

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散歩と日本の現実・・・

居ても立っても居られない!散歩だ!さんぽ!
木曽平沢の風景

ここ1ヶ月、木曽は春爛漫!好い季節です。そして、新型コロナウィルス自粛で早朝散歩に行くのが日課となりました。考えるにこんな春を迎えるのは生まれて初めてのこと、実に優雅と言えば優雅であり、自分の住んでいる木曽の豊かな自然にあらためて感動しています。しかし・・・

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