5月

裏の公園から見る 鎮守の杜

高齢者へのワクチン接種が始まったが、なかなかコロナが収束する様子はありません。東京オリンピックも、2ヶ月をきったのに、この状況で、まだ開催するのだという。私的には、最悪を想定しての決断が必要ではないかと思います。

お客さんも来ないし、恒例の漆器祭もなく、今年も、たっぷり時間だけはあると言う感じの毎日で、これはこれで仕方ないことと、たかを括って、武士は食わねど高楊枝を装うしかない。笑だか涙だか、まあ仕方ない。

そんなわけで、昨年暮れのリフォームの際、白木の建具を作ったので、ようやく暖かくなり漆を塗って仕上げ、庭の苔は、しっかり根付いてくらたようで、見事な色合いを見せてくれている。

漆塗り建具
飛び石の隙間にびっしりと苔がついてくれました。
苔を探し歩いていたら、こんな苔が・・・何でも、苔の花だという。

まあ、そんなわけで、とりあえず心豊かに生活しています。

コロナ禍の楽しみ

4月に入り木曽でもすでに桜が咲きまさに春爛漫です・・・と、言いたいところですが、コロナ禍2年目を迎え、また違った楽しみ方を見つけるべく、庭づくりに励んでます。イメージは茶庭いわゆる露地ですが、まあ創作茶庭といったところです。

導入
枝折戸を開く
飛び石
苔むした水鉢と様々な甕を配し、その下には那智黒石?を敷き詰めた
かつて親しいお客様から頂いた陶器製の灯籠
ちょいと川石を頂いて・・・自然石ならではの面白さか・・・

こんな感じの庭になってきましたが、枝折戸も本来竹だけで編んでいくものですが、あくまで創作茶庭ー露地、こんなものでいいでしょう。

庭を造っていると手足動かしながら、様々なことを考えています。それ自体が何だか気持ちがいい。こんなコロナ禍の楽しみ方もいいかと考える共に、それだけの年を重ねてきたことを実感しています。

コロナ渦ならではの楽しみ方を見つけること・・・それが今現在を生き抜く上で最も自分にとって大切なことのように思います。まだまだ捨てたもんじゃない!

春!小鳥のさえずり・・・

彼岸明け、朝散歩をしていると楽し気な小鳥の声が耳に飛び込んできました。まさに春到来です。コロナ禍でも、季節はちゃんと巡ってきます。3月21日、全ての都道府県で非常事態宣言が解除され、まだ新型コロナウイルスの終息は見通しはたちませんが、それでも、希望をもって明日につなげなくたはなりません。

私は物創りのはしくれです。先日、友人が来て、『今の若者のなりたい職業の一番は、サラリーマンだってよ。』と言って呆れていました。確かに、私たちのような不安定な自由業の物創りにとって、毎月安定した収入を得ること出来れば、どんなにありがたいことか・・・これは肌身をもって感じていますが、この今の若者の現実を知るのつけ実に寂しいことかと思いました。

小鳥の声を聴き、川の音を聴くと、思わずかつての小学校の校歌のワンフレーズを想い出す。

山路遥かに雲浮かび

行こう岸辺に水の音 

朝は小鳥の声にあけ 

夕べは川の子守歌 

楢川楢川わがふるさと 楢川楢川わがふるさと。

*かつて、木曽平沢は楢川村であり、平成の大合併の際、塩尻市に統合されました。

嘆くよりユーモアを!

厳寒の木曽平沢

昨日、11都府県において非常事態宣言が出された。今年も昨年同様の年を過ごすのかと思うと、さすがに気が重い。

今更のようだが、何故台湾やニュージーランドのように、まずは感染者をゼロにするという島国ならではのコロナ対策をしなかったか?そこが残念でならない。

台湾やニュージーランドもトップは女性だ。どうも、男性より女性の方が諸々の忖度なしに白か黒かの二者択一の選択が出来るということではないか!?との話もあるが、日本の政府の姿勢を見ると、7月、ただ闇雲にGo toトラベルを推し進めたあげく感染を広めていった人災の様相は歪めない。

気は重いが、これまた何とか笑ってやり過ごすしかないようだ。

『嘆くよりユーモアを!』

凍てつく自然は、美しく綺麗だ。

2021年の幕開け リフォーム 温かな部屋

あけましておめでとうございます。昨年は、コロナで明け暮れ大変な年でした。そして、今年も、まだ連日新規感染者の数は増え続け、いまだ先が見えない状況が続いています。全くやりきれませんが、こんな時であるからこそ、今おかれている時代と世界を考える良い機会だ!と、腹を括るしかないようです。

昨年11月、作品展最中、90歳になる母の入院騒動があり、無事10日ほどの入院で無事退院できたのでずが、木曽の寒さは尋常ではないので、家のリフォームをしました。

まずは、廊下の二重サッシを依頼をし、次に煙突付きの北海道仕様のストーブを手に入れ、部屋の断熱効果をもたすためにあれこれと・・・。

北海道仕様のストーブ、、、コロナ製
建具が出来上がってきたのが27日。さすがにはめ込んだら塗るのが面倒で・・・春になったら漆を塗って完成予定。テレビは壁掛け金具で吊るす計画でしたが、吊り金具がネット注文したがいまだ届かない・・・ネットフリックス、アマゾンプライム、YouTubeの動画が見放題。時代は確実に便利に進化しているけど・・・。

庭側、今日元旦の冬景色。
このストーブは、ヤオフクで信じられない値段で手に入れました。

こんなことをしていたので、今年の正月は自宅でゆっくり過ごしています。

本年もよろしくお願いいたします。

作品展終了

10月21日からの作品展、昨日11月16日をもって無事終了しました。今回は最終日を含め、搬出までの3日間の東京滞在(途中10月30日31日、11月1日在廊)となりました。東京でまたコロナ感染者が増えているので夕飯はコンビニ弁当を食べ、友人等と会食することもありませんでした。少し寂しい気もしましたが、東京滞在中には、大勢の友人知人お客様が来てくれ、マスクをしながらも喉がかれるほど楽しく過ごさせて頂き、こんな一期一会の出会いに皆様から元気と勇気を頂き、声をかけて頂いた友人のギャラリーオーナーに感謝するばかりです。ありがとうございました。

今回は、訪名簿にコメントを残していただいたので、今日はそれを振り返っていました。いろんな方がいて、それぞれ話していたことが思い出されることは実に嬉しく楽しい。記念に抜粋掲載しておこうと思います。

美しい字にうっとりです。 三重県の知人が連絡してくれ観にきてくれました。
方言丸出しの私に丁寧なお言葉で、とは・・・何だか嬉しい。2年前にきてくれたお客様
羽根木の森ギャラリーの閑静な佇まいを賞賛すると共に、
ディスプレイにこだわった甲斐がありました。
生きることも死ぬこともなかなかね〜と話していたら・・・ミステリー作家 友人の旦那
今夏、木曽の店を訪ねてくれた若き家族。
小学生の2人の女の子達が書いてくれました。子供は純粋に可愛い。
コロナ禍ならでは・・・頑張るか! 雑誌編集の物書き友人
幼なじみらしいコメント。
皆何より元気で無事を私からも祈ります。
率直に嬉しい! 高校時代同期の友
最終日の最後に来てくれた来訪者。ちょっとプレッシャーをかけたらこんな感想を。
さすが放送作家・・・持ち上げるのがうまい!

まだまだありがたく面白いお言葉を残していってくれましたが、作品展をやるなら、こんな風に楽しみたいし、今後の制作と生きる糧を頂きました。

重ね重ね御礼申し上げます。ありがとうございました。

秋の遠足

一昨日の日曜日、あまりに天気が良いので仕事をしている場合じゃない!と、11時頃から今年6回目の鳥居峠に行ってきまた。すでに終わりかけている山でしたが、乾いた空気とカラマツの落ち葉の絨毯、秋の匂い2時間半ほどの遠足でしたが、久しぶりに素晴らしい時間でありました。

奈良井駅上の畑からスタート
カラマツ落ち葉の絨毯 黄金に輝いていました。
クマに出会わないように・・・
秋の遠足か・・・自然は偉大です。
峠から奈良井宿への下りで
奈良井宿が一望できる絶好の場所が、ちょっと歩道を離れるとありました。

忙中閑あり!

忙しくても少しの時間を見つけだすことの大切さを痛感しました。

東京での作品展 森の滴をきく 2

10月30日~11月1日(昨日)まで、東京羽根木で開催中の作品展の為、三日間滞在してきました。三日間でありましたが、様々な人に出会い楽しい時間を過ごしてきました。コロナ禍の東京、静かに静かにというのが、信州に住む今回の私のあり方・・・車で行き電車に乗ったのは下北沢と新代田の一区間のみの2回でした。当初、外食もしないつもりでしたが、友人オーナーの連れ合い(夫)が、『美味しい中華を食べよう!』と言ってくれたので、ついつい甘い誘惑にまけ下北沢にて食べたことのない美味なる中華をご馳走して頂きました。

30日、ギャラリー内の様子を写真やビデオを撮りましたので、遅くなりましたが掲載しておきます。

ワサビ・エリシの2階ギャラリー

ディスプレイは、10月20日の搬入時に近くに住む友人が手伝ってくれ、おおよそ頭に描いたように出来上がりました。こんな風に、デイスプレイ台を作ってくれた木工友人他多くの皆さんのお力をかり、作品展が出来ることに頭がさがり感謝しています。ありがとう。

そして、作品展のお誘いをしてくれたギャラリーオーナーにもありがとう。

ギャラリーから歩いて3分ほどのところにある銭湯がったので、
観に来てくれた友人と一緒に入った。
考えてみると銭湯は金沢の大学時代以来で40年ぶり・・・

幼馴染の友人は、私と同じ漆の仕事を青梅でしていて、夕食・つまみとお酒を持参してくれ、外食することなく部屋でいっぱいやりました。こんな気遣い、何だかとても嬉しい。私は、彼のことをいつも神様と言っている。ありがとう。

次の東京は、搬出を兼ね11月14~16日。

東京での作品展 『森の滴をきく』

2020年 コロナ禍での作品展

10月21日より11月16日まで、東京は羽根木の森(下北沢、最寄りの駅は新代田)の閑静なギャラリーにて作品展を開催しております。すでに始まっているのに、今日になってブログ更新とは情けない・・・とにかく、何だかバタバタと雑用もからみ忙しいのであります。元来、忙しいのは好しとしない私にとって残念なことですが、これもコロナ禍の宿命とあきらめるしかないようです。

2年前にお世話になった友人がオーナーのギャラリーでの2年ぶりの作品展でありますが、今回は毎日詰めるわけにもいかず、明後日30日~11月1日 11月14~16日在廊予定です。こんな時、東京で!?というのが実際ですが、東京滞在中は静かに静かにというのが年老いた母が居るだけに、今回の私の姿勢と考えています。

ある親しい知人には、通知だけは出しましたが、『来なくていいからね』という始末です。(笑)こんなで、どれほどの成果があるのか見当もつきませんが、まあ新作発表会ということで。

今回の作品展の為のディスプレイとして ″金剛杖 大師棒”
今後、中山道である木曽路をこの杖をたずさえて歩いてくれる姿を想像するだけで愉快です。
ギャラリー内の様子1
とにかくコロナ禍で仕事は出来たので、新作の全て持ち込む。
一閑張り茶カンと漆塗りボールペン(円珠筆)等、仕事だけはやりました。


もしよかったら、お出かけください。

日本産漆のクロメ・ナヤシ作業

先日、8年寝かせてしまった日本産生漆の精製作業(専門用語で、漆クロメという本来であれば採集翌年春に精製作業をするのが常套)をしました。若き頃、日本産漆のクロメ作業は、仲間で大勢集まり皆の漆を集め3貫目(1貫目-3.75キロ)ほどやりましたが、これが皆でやるだけに祭りのような大変な作業でした。お恥ずかしい話ですが、美大を卒業したて訳もわからずと言ったのが、残念ながら正直なところでした。しかし、ここにきて漆業者から購入している漆自体に疑問を感じ、もう一度1からやってみることにしました。それには、まず道具作りから、と言うことで、下記のようなクロメる為の桶から作ることになりました。

ユーチューブ動画簡易版
ユーチューブ 長編版