剣道の防具

剣道の防具 ザラメ砂糖焼成し炭化した炭素粒子を蒔いた石目塗り。

先に、剣道の防具の漆塗りの依頼がありました。聞くところによると、木曽の塗師屋で皆断ったと言う。しかし、その素材は竹、さらには牛皮が綺麗に貼られ見事なものでした。

こんな仕事を蹴っては、と、とりあえずやってみますか?と言ってしまった。聞くと工賃は、とんでもなく安い・・・。でも、お金の交渉は後でいい、と言うのが私のいつものスタンスだ。

剣道の防具の歴史は江戸時代末だと言うから、 坂本龍馬の頃の道場では、すでに使われていたものなのだろうと想像すると、これまた嬉しい。

追: 情けないことに、今まで革に漆を塗ってみた経験がないことに気づきました。塗ってみると人間の肌に塗るのと同じだから、至極相性が良いことに気づきました。

ザ!日本酒 獺祭 8125ドルで落札

先月ニューヨーク・サザビーズオークションで8125ドルで落札される

ー 昨年、厳寒の1月、日本酒”獺祭”で有名な旭酒造の会長である桜井博志氏が我が家に来られ、チタンでボトルを作り、その瓶の栓として、漆を使いたいの申し入れがありました。”なんと光栄なこと!”私は下戸でお酒は、ほとんど呑みませんが、義兄が大の日本酒好き。獺祭”その先”(日本酒の中では、最高峰の価格のお酒)を10年程前に呑んだことがあり、獺祭のことはよくよく知っており、何とも不思議なご縁を感じました。また、その時はコロナ禍で、お客さんは皆無。果たして困ったねー・・・といった状況でしたし、今だにない物を創りたい人間なので尚更でした。

そのお酒が、先日ニューヨークのサザビーズオークションに一本だけ出され、その一本が8125ドルの値がつきました。、今日の円149円で換算にすると121万円になる。庶民にとって信じられないことですが、尚その先に進もうとする会長を始めとする皆さんスタッフの心意気に頭が下がるばかりです。おめでとうございます。

獺祭 瓶栓 獺祭漆栓と名付けることにしよう・・・

実物の狙い通りなかなか美しく写真を撮って頂き、写真家も素晴らしい!おまけに私の名前まで・・・何ともありがたいことです。

いずれにしても、酒造りに携わる職人、酒米を作ってくれる農園の人々、硬いチタンを加工してくれた職人の皆様、また王冠を作ってくれている多くの人達の苦労の賜物の上に成り立った偉業と、感慨深い思い出いっぱいです。

硬くて加工が難しいチタンボトル。仕上げは手作りによる物で、その困難さは計り知れない。
Continue reading

円珠筆

漆塗りボールペン 円珠筆
2020年5月29日 

新型コロナウィルスが蔓延していく中、巣篭もり状態ではあったが仕事だけはしていた。それが漆塗りボールペンだ。ボールペンは英語でballpointpenと言うのだそうだ。中国では円珠筆、なるほどね〜と言った感想です。

Continue reading

3・11・・・雑感

早いもので9年前の今日、東日本大震災が起きた。そして、この度の新型コロナウィルスの蔓延。何があってもおかしくない不確実な時代・・・しかし、私達一般庶民には、どうすることも出来ない・・・

Continue reading

漆瓶栓に刻印リング・・・完成!

漆瓶栓に刻印リング
ゴールドリング
漆黒にシルバー刻印リング
シルバーリング 刻印

漆瓶栓デザインの根幹をなす、金属リングに刻印・金メッキが施されてきたので、それらを組み立て、先日DMで注文を頂いた皆様に発送をしました。色々大変でしたが、とにもかくにもこうして出来上がると何より嬉しい。

Continue reading

NICHIGETSTU STORE誕生

NICHIGETSTU STORE

販促活動の為、NICHIGETSTU STOREなる
ウェブショップをつくってみました。

世の仮想ショップの世界のシステムに
驚くばかりです。
その機能は、今、日々書き込んででいる
ワードプレスのブログの機能が網羅され
簡単に出来上がっている。

こんな面倒なことも学ばなければならないのか
とも考えるが、
認知症予防には、これまたいいか
と、興味深く楽しく作っている。

https://marumata001.stores.jp/

漆瓶栓 いよいよ販促活動開始!

漆瓶栓 リーフレット表面
漆瓶栓 リーフレット裏面

一月末、ようやくダイレクトメール用のリーフレットが仕上がったので順次、当店のお客様に向け発送致し始めました。ただ、同封した予約発注書が私の手元に届いているのですが、予約注文をいれてくれた人たちの懐かしい顔が思い浮かぶだけに、10000円以上の漆瓶栓に関しては、2020とNCHIGETSU ロゴの刻印を入れることにしましたので、発送は遅れる由の連絡を急遽致しました。

また、思いがけなく12000円の高価なゴールドリング・天金箔(漆黒・本金)の注文が多く、作っていく上でのすみ分けも難しいので、結局、10000円以上の磨きリング仕様の物に関して、それぞれ年間100個ずつ制作していくことが、今の状況ではベストではないかと考えているところです。

なかなか物作りも、あれやこれやと大変ですが、とにかく2年半の歳月を費やして創ってきた物だけに、きちんとした物を作り、皆様にお届したいと考えています。

さあ、これからも大変だ。

目下、ポストカードになった一番人気の漆瓶栓
私的にはシルバーリングも落ついていていいと思う。

漆瓶栓(しっぺいせん)への想い・・・

リーフレットにもありますように、日本酒が、今まさに世界でも注目され、冷して飲む吟醸酒は全国各酒蔵で作られた美しい4合瓶に入れられ、グラス等に注がれています。

その際、封を切った4合瓶に 日本を代表する工芸でもある漆を塗った漆瓶栓をお使い頂くことで、楽しい酒席がもっと華やいで和やかになるのではないか・・・

熱燗に徳利の文化は、昔ながらの実に情緒的な日本らしい文化でありますが、平成を経て令和を迎え、新たな日本の文化が生まれたら幸いです。

また、ワインにおきましても、コルク栓を抜けば一気に飲んでしまうのが通常ですが、時間をおいて飲むワインは、日ごと角が取れまろやかさが増していくように私には感じられます。どうぞ、この機会にそんなワイン独特の熟成も楽しめたら、一層面白い文化の創出になっていくと妄想。


漆瓶栓(シッペイセン)の由来

遥か昔、奈良は天平の時代、聖武天皇(在位701年~756年)ゆかりの漆胡瓶(水を入れた木製へ平脱漆瓶)は、今でも正倉院に収蔵され、日本だけでなく東アジアを代表する漆の優品であります。それにちなんで日本・ワインの瓶の栓として、漆瓶栓と命名しました。

伊藤 猛

まる又漆器店 NICHIGETSTU STORE

       ↓

https://marumata001.stores.jp/

中尊寺金色堂 円柱仏 蒔絵

昨日投稿した厨子を作ったら
美大の後輩が
自分で描いた中尊寺金色堂の円柱仏の蒔絵の手板が
そのまま入ってしまった。

こんなこともあるのよねー
と、結局5年ほど我が家に
安置されていました。笑

平安時代の蒔絵は金粉自体が粗いので
重厚な研ぎ出し蒔絵となった。

ちなみに、私の尊敬する恩師である
亡き大場松魚先生は
昭和38年の中尊寺大改修の際
漆工部門の主任として
この仕事に関わった。

ご縁とは、実に不思議です。

暖かな冬…

それにしても暖かな冬だ…今日は、朝から雪でなく雨。

寒い木曽で暮らすには有難いことだが、実に困ったことです。

安曇野市 豊科 万る山
昨年6月オープン

日本で初めての畳表を使った会席丸盆
ステンレスのテーブル
イタリア カッシーナの椅子

万る山のご紹介

ABOUT

漆瓶栓 リーフレット完成!

漆瓶栓リーフレットを作成し、昨日ようやく印刷に回しました。
写真撮りから編集、校正・・・
これが新年早々の仕事となりました。

何せ自分の描いた通りにしたいので
困った性分ですが
デザイナーにお願いするのは、お金もかかるし
迷惑もかけるので仕方ありません。

漆瓶栓を完成させるまで
2年と半年・・・
長い時間でした。

リーフレットの色の再現性が微妙ですが
とりあえず投稿!