中尊寺に奉納

夢と想いは叶うものです。不思議です・・・

10月28日、かねてより中尊寺金色堂建立900年に際し創ってきました金色堂内陣巻柱に描かれていました蒔絵観音菩薩菩薩像『円光仏に想う』と題した額装絵を奉納してきました。

10月28日当日は、藤原秀衡公のご命日で、法要前に中尊寺本堂で奉納、法要。さらには金色堂内で一般客がお参りする中、ガラス張りの中で奉納した額装画を立て、ご焼香させて頂きました。想像もしていなかったご配慮にありがたく感謝するばかりです。金色堂内に入ると、藤原清衡公を始めとした三代のご遺体が安置されているだけに独特な静謐で不思議な空気感を感ずることが出来たことは感動でした。

私のような一介の漆職人が、この国宝第一号に選定され、漆の館としての贅を尽くした最高峰に足を踏み入れること自体がありえないことですが、こうしたことが出来たことに、とても幸せを感じています。

額装画の裏板には、密かに書いた言葉を書き込み封印しました。何を書きしるしたかは内緒。笑

亡くなった父、尊敬する師、また友人、知人、94歳になるまだ健在の母、さらに生きている世界の全ての人間に平穏無事であることを祈るばかりです。

今回で、中尊寺には4回目の参詣となりましたが、様々なご縁が繋がり、こうしてご奉納が叶ったことに、あらためて皆々様に感謝しています。

合掌

2024年幕開け

2024年の床の間飾り

2024年明けましておめでとうございます。

昨年春、アキレス腱断裂の憂き目に遭い、私個人にとって辛い我慢の年でありました。また世界に目を向ければ、イスラエルとパレスチナの戦争に始まり、地球温暖化による気候変動と眩暈がする問題が山積み・・・全くもって困った事態で目眩さえします。昨年は、何だかそんな解決できないことに鬱々し日々を過ごしているうちに年が暮れ、新たな年を迎えたと言うのが実際です。さて、今年はどうなるのことやら・・・まるで他人事のように言っている自分がそこにいる。

今年は、心機一転!少しは前向きに進んでいきたいと思います。

昨年出来上がった厨子
中尊寺金色堂内陣巻柱に描かれた平安蒔絵による観音菩薩像の再現を試みてみました。詳細については、また・・・